奈々子の昔話 プール編 Ver1.0
これは私が中学3年生、7月の初旬の時の話です。
その日は梅雨の合間の晴天で、絶好のプール日和。
以前に成功していなかった事に再チャレンジするつもりで家を出た。
2年の時に二度失敗、3年の最初のプール日に失敗。
今日で四回目のチャレンジになる。
私の計画に問題は全く無い、何時も運が足りないだけだったのだ。
作戦成功のポイントはただ一つだけ、更衣室のドアに鍵がかかっていない事が条件だった。
前回まではことごとく鍵が掛かっていたので惜しくも失敗に終わっていた。
期待と共に時間が進み三時限目になる、いよいよ決行の時だ。
朝から担任に「腹が痛い」と振っておいたので、プールは予定通り見学になる。
実際、朝から緊張で腹が痛かったので自然な言葉だったはずだ。
プールの授業が始まった5分程後、腹を押さえながら体育の教師に耳打した。
「先生、保健室行っていいですか?」
「なんだ○○、痛いのか?」
「はい」
「よし、行け」
目立たないようにプールを出て、歩いていく。
やはり後ろめたさが有ったので、同級生には顔を合わせたくなかった。
更衣室はプールからも校舎からも少し離れた独立した建物で、
ドアはプール、校舎からも死角になっている。
鍵さえ掛かっていなければ進入はたやすい。
女子更衣室の入り口に近づき、ドアの前に立ち呼吸を整える。
赤ペンキで塗られているドアには「女子更衣室」と書かれた札が付いている。
緊張した手でドアのノブを掴み、息を潜めググッと力を入れて回していく。
完全に回った。
「もしや!」
期待と緊張で一気に心臓の鼓動が激しくなっていく。
ゆっくりとドアを押す。
私の押す力が鉄のドアに伝わり、その重たいドアが動き出した。
「ギギッー」と金属音を立ててスティールのドアが開いていく。
「やった!」
教師だって人間、完璧であるはずが無いので鍵を掛け忘れる事も当然有る。
私に幸運(彼女には全くの不運だ)が巡ってきた瞬間だ。
体が通過出来る程度まで開いたドアに素早く体を滑り込ませて更衣室の中に入ると後ろ手にドアを閉める。
心臓が壊れるほど激しく脈打っている。
更衣室の中に心臓の鼓動が響いているような気さえした。
念の為に入り口のドアの鍵を掛ける。
これで幾らか緊張も解け、更衣室の中の棚を一見する。
勿論この時の為に準備は怠っていない。
休憩時間等、時間の有る限り、幸田美由紀(仮名)のプールバックの特徴を記憶に叩き込んでおいたのだ。
(私の中学にプールバックの指定は無かった)
美由紀の制服で無いと意味が半減してしまう、もちろんすぐに見つかった。
緊張で震える手で美由紀のプールバックを戸棚から取り出し、紐を解き、中を確認する。
紺色の布地が眼に飛び込んで来る、制服が丸めて放り込んであるのだ。
多分時間に追われて、急いでいたのだろう。
確認も済み着用の為に移動の準備に入った。
プールバック、棚の中に有る上履きも持ち、深呼吸して鍵を外し、ゆっくりとドアを開いていく。
外の様子を伺う・・誰も居ない。
素早くドアを抜けて校舎へと走っていく。
通用口を抜け、使われていない二階の教室へと急ぐ。
遅くとも20分以内には更衣室に戻しておきたい。
時間が貴重だった。
勿論自分の教室での着用も考えたが、リスクは少ないほうが良い。
音を立てない様に階段を駆け上がり、右に曲がるとすぐに目的の教室が有る。
ドアを静かに開き素早く通り、後ろ手に閉める。
呼吸を整えながら教室の内部を確認する、問題無い、一安心だ。
勿論この教室にも窓が有る。
窓の外は一階建ての別棟教室が有るだけで誰かに見られる心配は無い。
廊下側には窓も無く、誰かがこの教室に来る可能性は殆ど無い。
校内で一番安全な場所だ。
教室の後方、整理して積まれている机の上にバックと上履きを置き、自分の制服を脱ぎ始める。
シャツのボタンを外す自分の指がもどかしい。
ズボン、パンツを脱ぎ捨て、上履きと靴下も脱ぎ捨てた。
全裸になり、美由紀のプールバックに手を掛ける、いよいよだ。
ジャンパースカートを掴み取り出す、その中にブラウスが包むように丸めて入っている。
続いてブルマーと体操服、靴下、配置を覚えつつ取り出すと、その下に当然有るべき物、下着が隠すようにある。
なぜ最初に身に着ける物を一番下に入れるのだろうか?
不思議だ。
夢にまで見た美由紀の下着。
つい先程まで美由紀が身に着けていた下着。
まるで宝物のように丁重に取り出して行く。
そのパンティーは白、なんの特徴も無い、中学生向きの普通の物だ。
(グンゼの子供パンツと言えばピンとくるでしょう。)
ブラジャーも白、スポーツタイプのものだ。
運動部に所属している子がよく着けている、ホックの無い、全周つながっているやつだ。
今日の暑さのせいか両方共、汗で幾らか湿っているのが手に伝わって来た。
私が美由紀に変身する時だ。
パンティーを広げ両足を通して持ち上げて行く。
ふくらはぎ、太股を過ぎ、私のお尻を美由紀のパンティが包んで行く。
幾らかキツイ、だがちゃんと履けた。
湿り気の有る冷たいパンティーに私の体温が伝わって行く。
ついさっきまで美由紀の秘部を保護していた布地が今、私の下半身に密着している。
ゾクゾクとした快感に全身が襲われる。
続いてブラジャーを手にする。
小さな白のリボンが一つ、胸の谷間の部分にアクセントとして付いている
輪の形状をしているので両手を通し被るようにし、両手で胸の位置まで下げて行く。
ブラジャーが湿っているのと、自分も汗をかいているのでなかなか下がらない。
暫くもがくとようやく胸の位置まで下がった。
クルクルと巻かれた様にになったブラジャーを正しい形に整える。
やはり少しきつい、ブラジャーが体に食い込む。
美由紀の身長は私とほぼ一緒だが、体は私より細いのでやむを得ない。
かなりの危険を犯すのだからやはりカワイイ子、好きな子の物でないとならない。
続いて紺のブルマーを手に取る。
足を入れると「ビッ」と生地が傷む音がした。
この時あせっていて、足を入れる処を間違えてしまった。
ネームの位置をちゃんと確認し、両足を入れグクッと持ち上げて行く。
素晴らしいフィット感が下半身を包み込む。
続いてちゃんと前後を確認して体操服を着る。
体操服の下から頭を入れていく、ムワッとした女の子の臭気が鼻を突く。
汗で濡れている体操服が肌に張り付くとヒヤッとし、私の体温を吸収していった。
女子が着ているように裾はブルマーの外に出しておく。
椅子を一つ下ろして座り、美由紀の靴下を両方履く。
そして美由紀の上履きを履く。
靴下は伸縮性が高く問題無く履けたが、上履きがさすがにきつい。
これが履けないと今日の意味が半減してしまう、意地でも履かなければ。
指を曲げ、先端から無理やり足を押し込みなんとか履けた。
少々歩き辛いがしょうがない。
体育授業中の女子中学生が一応完成した。
ここで一呼吸置き、自分の姿をじっくりと見る。
丸刈りでブルマーを履き体操服を着た自分の姿が教室のガラスに反射している。
正直、全然かわいく無い、当たり前だ。
後ろを振り向くと自分の後姿がガラスに映り、体操服の下にブラジャーのシルエットが浮かんでいる。
ブルマーに包まれた自分のお尻も本物の女の子のようだ。
頭以外の姿は女子生徒、グングン気分が高揚してくる。
うっとりしている暇は無い、丸襟ブラウスを掴み広げる。
袖に両手を通し肩を入れ、下からボタンを掛けていく。
合わせが違うので少し手間取りイライラしてくる。
「いつも美由紀がこのボタンを掛けている」
こう考えると幾らか落ち着いたが更に興奮もして来た。
私の汗がブラウスに染みて色が変化して行く。
絞られた袖口が動くたび、女子のブラウスを着ているのだと目で確認出来る。
なんとかブラウスのボタンを一番上まで掛け終える。
丸襟を整え、ボタンの掛け具合を確認した。
最後ののジャンパースカートに取りかかる。
着る前に内側を見る。
縫い付けられた氏名欄に「幸田美由紀」と有るのを確認する。
ブルマー、体操服も名前欄を確認してから着用した。
美由紀の物なのは判っているが所有者を再確認すると更に興奮してくる。
ジャンパースカートの下から両手を入れ、頭を入れて行く。
制服の中は染みこんだ美由紀の匂いで充満している。
肩も入れてジャンパースカートの中を進んで行く。
「バサバサ」と布地が擦れる音に「制服を着ている」と耳が確認している。
両手に続いて頭が制服から外に出ると私の体を美由紀のジャンパースカートが包んでいた。
左脇のファスナーを上げていく、「チィー」と閉まって行く音が教室にこだまする。
息を吐き、共布のベルトを締め上げて端部のホックを留めると制服着用が完了した。
制服のサイズは問題無く私にフィットしている、めでたく女子中学生に変身だ。
ジャンパースカートの胸に付いている名札、上履きに「幸田美由紀」と書かれている。
身に着けている物全て、美由紀の物。
欠品は全く無い、プールバックも空になっている。
つい先程、美由紀が教室にいた時と完全に同じ状態だ。
窓ガラスに写る女子制服を着た自分の姿を食い入る様に見つめる。
今、この瞬間だけは、自分が「幸田美由紀」で、この中学の女子生徒だ。
教室の中でスキップしたり、回転したり、スカートをめくりブルマーを露出させたり、
制服の上からブラジャーの輪郭を探り、感蝕を両手で楽しむ。
スカートのヒダを触り、お尻に触る。
ブルマーとスカートの生地が擦れ合う感蝕も十分に堪能していく。
スカートのヒダが足に擦れる感覚が楽しくて、廊下を歩きたい衝動に激しく駆られた。
教室のドアまで行き、ゆっくりと開けるが出る勇気が無い。
全身女子の物を着て誰かに見つかりでもしたら言い訳も出来ないからだ。
下着まで着けている、それもクラスメイトの物、これ以上の危険を侵す気になれなかった。
ドアを閉めて教室の中を歩き回り、制服を楽しんで行く。
しかし、暑い。
この陽気で閉めきった教室、強烈な暑さだ。
更にジャンパースカートの下に体操服を着ている、夏場にしてはかなりの厚着だ。
女子達はいつもこの状態でいるのか、と変に感心したりもする。
胸のポケットから生徒手帳を取り出し最初のページを開く。
学生証が有る。
そこには美由紀の顔写真が張られていて、その写真の上に自分の手帳から剥がした写真を重ねてみた。
住所と「幸田美由紀」と名前が書かれていて、その直ぐ上に自分の写真が有る。
性別欄に「女」と書き込まれている、なんとも表現出来ない感覚だ。
そのままゆっくりと手帳を閉じポケットに戻す。
スカートのポケットを探る、ハンカチだ。
額の汗をハンカチで拭いポケットに戻した。
教室の前に有る時計を見ると授業時間の残りが少なくなっている。
名残惜しいが脱がなくてはならない。
ジャンパースカート、ブラウスを脱ぐとガラスに写っている体操服に目が行った。
かなりの汗を吸い、肌に密着していてブラジャーの形が完全に浮き出ている。
上履き、靴下、張りついた体操服を苦労して脱ぎ、ブルマー、そして愛しい下着達も私の体から離れて行った。
パンティーには私の精子が少量付着している。
まぁプール上がりだから、体操服や制服、下着の汗にも気が付かないだろう。
慎重にバックの中へ元通りに戻して行く。
時計を見るとかなり時間が迫っていて、慌てて自分の服を着ていく。
急いで女子更衣室まで行き、上履きとバックを棚に戻し保健室へと向かった。
薬を飲み暫くベッドに横になっていると、授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
一気に廊下が騒がしくなる。
皆が教室に戻ったと思われる頃を見計らって教室へ戻っていく。
髪の毛が濡れているクラスメイトが教室を出入りしているのが遠くから確認出来る。
教室に入るなり、美由紀の姿を目で探す、自分の席で後ろの子と話していた。
先程まで私が着ていた下着と制服を着ている。
私も自分の席に着き、暫く様子を伺うが特段制服を気にしている様子も無い。
美由紀の表情を伺いながら余韻に浸っていると、始業のチャイムが鳴り響いた。
End